金沢で美術館というと、真っ先に名前が挙がるのが金沢21世紀美術館。私も前々から行ってみたかった。
実際に行ってみてよかったのが、21世紀美術館だけで終わらず、石川県立美術館まで足を延ばしたこと。
2館は歩いて移動できる距離にあって、その途中には石浦神社もある。現代美術を見て、神社に寄り、最後は琳派や西洋画を見る。
半日くらいで楽しめる、かなり満足度の高いコースだった。
そして最後には、おいしいケーキまで待っていた。
先にこれだけ:プール地下は当日予約が必要
21世紀美術館へ行くなら、これだけは先に知っておいたほうがいい。
レアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》。
水の中に人が立っているように見える、あの有名な作品だ。
私は知らずに行ってしまって、地下には入れなかった。
プールを上から見るだけなら展覧会の観覧チケットで見られるけれど、地下に入るには、観覧チケットに加えて当日の順番待ち予約が必要。
予約受付は入場当日の朝9時から。Webまたは館内の発券機で申し込めて、事前予約はできない。
地下に入りたいなら、美術館に着いたら早めに予約しておくのがおすすめ。
私は上からだけ見たけれど、それでも十分おもしろかった。
水の中にいるはずの人が普通に立っているように見えて、「写真で何度も見たやつだ」とちょっと嬉しくなる。
次に行くなら、今度こそ下からも見たい。
21世紀美術館は、建物と屋外を歩くだけでも楽しい
館内で見た現代美術については、正直なところ、私にはよくわからないものも結構あった。
「これは何を表しているんだろう」と思いながら通り過ぎた作品もある。
現代美術は、かなり好みが分かれると思う。
一方で、私は建物と屋外空間そのものが楽しかった。
円形のガラス張りの建物の周囲には屋外作品が点在していて、芝生もきれい。
展示を見るだけではなく、外を歩いたり、芝生の周辺でのんびりしたりできる。
「美術館に入って作品を見る」だけに限定しなくても楽しめる場所だった。
すぐ近くの石浦神社へ
21世紀美術館を出たら、すぐ近くにある石浦神社にも寄った。
金沢最古の神社とされる、かなり歴史のある場所。
でも実際に行って、最初に目に入ったのはかわいいキャラクターだった。
きまちゃん。
烏帽子をかぶった白いキャラクターで、「なにごとも丸くきまる」という石浦神社のご神徳から名付けられたらしい。
お守りの種類も多く、水玉模様のお守りやきまちゃんのお守りなど、かなりカラフル。
境内には絵馬がたくさん並ぶ場所もあって、小さい神社だけれど見た目にも楽しい。
15分もあれば十分見て回れる。
21世紀美術館と県立美術館の間に組み込みやすい、ちょうどいい寄り道だった。
石川県立美術館は、ゆったり見られた
そこから石川県立美術館までは、実際に歩いて5〜6分くらい。
21世紀美術館の周辺は人が多かったけれど、こちらに入るとかなり静かだった。
私が行った日はお客さんもそれほど多くなく、作品をゆっくり見られた。
県立美術館を訪れた一番の目的は、琳派の屏風絵。
訪問時には「琳派Ⅰ-光悦・宗達・宗雪-」が開催されていて、俵屋宗達の《槇檜図屏風》などを見ることができた。
現代美術を見たあとに、琳派の屏風を見る。
同じ「美術館」でも21世紀美術館とは空気がまったく違って、それを同じ日に続けて見られるのがおもしろかった。
ちなみに、館内では「巴水・夢二・暁斎 ニッポンの美紙展」というかなり華やかな企画展も開催されていた。
ポスターや垂れ幕がきれいで気になったけれど、私はこの企画展は見ていない。今回は琳派などのコレクション展示を中心に見て回った。
そしてこの美術館で、まったく予想していなかった出会いもあった。
原田マハさんの『たゆたえども沈まず』で好きだった登場人物、林忠正。
私はここで初めて、林忠正が実在した人物だと知った。
小説の中の人だと思っていた人物の名前を、美術館の展示で突然見つけたときの驚きはかなり大きかった。
この話は長くなったので、別の記事にした。
そして、県立美術館のカフェがかなりおいしかった
もうひとつ、県立美術館で予想外によかったのが、館内にあるル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA。
辻口博啓シェフのカフェで、ショーケースにはかなり魅力的なケーキが並んでいた。
私は一つに決められず、2個食べた。
どちらがおいしかったか聞かれても、甲乙つけがたい。
さらにシュークリームまで買って、新幹線で食べた。
つまり県立美術館で、
琳派を見る。
林忠正を発見する。
ケーキを2個食べる。
シュークリームまで買う。
かなり満足度の高い時間を過ごした。
カフェだけでもかなり書けるので、こちらも別の記事にする予定。
→ 金沢で一番おいしかったスイーツは、石川県立美術館の中にあった
3ヶ所を続けて回るのがよかった
今回歩いたのは、
金沢21世紀美術館 → 石浦神社 → 石川県立美術館
という順番。
21世紀美術館から県立美術館までは、実際に歩いて5〜6分くらいだった。
石浦神社にもその途中で寄れて、境内は15分もあれば十分見て回れる。
現代美術、神社、琳派や西洋画。
短い距離の中で、かなり違うものを次々見られるのが面白かった。
さらに最後に県立美術館のカフェまで入れると、歩き疲れたところで休憩もできる。
じっくり見るなら、全体で4〜5時間くらいみておくと余裕があると思う。
まとめ
金沢21世紀美術館へ行くなら、私は石川県立美術館まで足を延ばすのをおすすめしたい。
21世紀美術館だけでも楽しいけれど、少し歩くだけでまったく違うタイプの美術館がある。
その途中には、小さな石浦神社もある。
そして最後は県立美術館でケーキ。
私にはかなり相性のいいコースだった。
最後にもう一度。
《スイミング・プール》の地下に入りたい人は、当日予約を忘れずに。
私は次回リベンジする。
アクセスメモ
金沢21世紀美術館
金沢市広坂1-2-1。
《スイミング・プール》地下は、当日9時から順番待ち予約を受け付けている。地下の鑑賞には、対象となる展覧会の観覧チケットも必要。
石浦神社
金沢市本多町3丁目1番30号。
21世紀美術館のすぐ近く。境内はコンパクトなので、美術館のはしご途中にも立ち寄りやすい。
石川県立美術館
金沢市出羽町2-1。
開館時間は9:30〜18:00。展示室への入室は17:30まで。年末年始や展示替え期間などに休館あり。
施設情報や展示内容は変更されることがあるので、訪問前に公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめ。
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